臨床工学部

臨床工学技士は医療技術職の一つであり、医療機器のスペシャリストです。
医師、看護師、その他医療技術職とチームを組んで生命維持管理装置の操作・保守点検・管理を行っています。臨床工学部には現在9名(男性:8名、女性:1名)の臨床工学技士が在籍しており、血液浄化業務、手術室業務、心臓カテーテル・不整脈治療業務、中央管理業務を行っています。
また定期的に他職種へ向けた勉強会を行い、医療機器が安全に使用されるよう努めています。

業務内容

血液浄化業務

39台の透析装置を所有し、主に慢性腎不全の患者さんに対して血液透析を行っています。安心して透析治療が受けられるように透析機器の保守点検や透析液の水質管理、上腕動脈の血流測定によるシャント評価を行っています。 また、腹水濾過濃縮再静注法(CART)やレオカーナ・単純血漿交換(PE)・LDL吸着等の特殊血液浄化にも対応しています。

手術室業務

心臓血管外科では心臓の動きを止めて手術を行う間、心臓の血液を送り出すポンプの機能と肺のガス交換の機能を代替する人工心肺装置の操作を行っています。 消化器外科では術野を確保するため、硬性鏡というカメラを操作して医師の眼の代わりを担うスコープオペレーターを行っています。 その他にも整形外科での自己血回収装置や耳鼻科でのレーザー・ナビゲーション装置の操作も行っています。

心臓カテーテル・不整脈治療業務

虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療において、ポリグラフをはじめ冠動脈の狭窄を評価するiFR/FFRや血管内超音波装置(IVUS)・ロータブレータの操作を行っています。 不整脈に対してはアブレーション治療のための機械の準備や操作、ペースメーカーやICD・CRT等の植え込みの補助を行っています。ペースメーカー等植え込み後は来院された際や遠隔にて正常に作動しているか、異常な不整脈がないかを確認しています。

中央管理業務

中央管理室において輸液・シリンジポンプや人工呼吸器などの多くの医療機器を管理し、保守点検やトラブル対応を行っています。 また、集中治療室において循環動態が悪い患者さんに対してIABPやECMOの補助循環、NO療法、持続緩徐式血液濾過透析(CHDF)を行っています。

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