～　新病院建築のねらい　～

   当院は昭和26年にこの地に設立され、以来70余年にわたって、山口地域の中核病院として良質な医療、福祉を提供することに邁進してきました。この間、診療科の拡大、急性期医療への移行、さらには昭和50年代の循環器内科の強化、心臓血管外科新設などに対応すべく、増改築を重ねてきました。しかし、老朽化、狭溢化により、今後ますます高度化、多様化する患者、医療ニーズに応えて行くことは困難と判断し、この度病院立て替えを決断しました。
　これまで山口地域に密着し地域に育てられた病院、との自負から「これからも、ずっとこの場所で・・・皆様に愛される病院を目指して」を合い言葉に、現地全面立て替えとしました。新病院では、当院の中枢である救急、検査、手術、集中治療の各部署を有機的に構成し、より効率化を図ることを強く意識して設計しました。当院の役割である脳・心臓血管疾患、がん、そして当院ならではの専門的診療を中心に、これまで以上に皆様の信頼にお応えできるよう研鑽、強化して行きたいと思っています。また、地域医療支援病院として、地域の医療機関との連携をより強固にして、山口地区の医療のレベルアップに寄与し、ひいては“住みよい街づくり”の一助となりますよう職員一丸となって努力する所存です。完成まで長い道のりとなりますが、ご理解、御支援のほどよろしくお願い申し上げます。

　　　 院長　郷良 秀典